新年、ラーメン二郎大宮公園駅前店で始める。

「ラーメン二郎大宮公園駅前店」のご紹介

新しい年の、静かな朝。
腹はもう、決めていた。
「よし、今年も…ここからだ。」

ラーメン二郎大宮公園駅前店。
まだ開店まで一時間もあるというのに、
店の前には、ずらりと人、人、人。
——ざっと30人。

「さすがだな…やっぱり、みんな考えることは同じか。」
心の中で苦笑いしながら、列の最後尾へ静かに並ぶ。
冷たい風が、頬をなでる。
それでもこの行列の先にある一杯を思えば、
寒さもどこか、心地いい。

待つこと、二時間。
ようやく、その時がきた。

「…やっと、俺の番だ。」

券売機の前に立ち、静かに「大」のボタンを押す。
「新年だ、いつもより気合い入れていこう。」

しばらくして、コールを聞かれる。
もちろんいつもの「辛め以外」。
目の前に どん、と 丼が降り立つ。

「おぉ…来たな。」

湯気の向こうにそびえる、ラーメン。
厚切りの豚がゴロリ、にんにくの香りが鼻をくすぐる。
スープの濁りに、背脂がキラキラと浮かんでいる。

「うん、やっぱりこれだ…。」

箸を持ち、静かに野菜を持ち上げる。
今日は、いつもより野菜が少なめだ。
でも、そんなことはどうでもいい。
目の前のこの一杯が、すべてだ。

ズズッ…

「……うまい。」

力強い麺を噛みしめるたび、
ガツンとくる醤油ダレと、
まろやかな脂が、口いっぱいに広がる。

「やっぱり、今年もこの味で始めるのが正解だったな。」

豚をひと口。
ホロリと崩れる柔らかさ。
脂の甘みが、じわっと舌に染みる。

気がつけば、無心で食べ進めている自分がいる。

「大にして正解だったな…いや、もしかしたら足りないくらいかも。」

そう思いながら、最後の一口まで、しっかりと味わう。

店を出ると、
「え…」
70人以上の行列が、道の先まで続いていた。

「…ふふっ。」
なんだか、ちょっと得した気分で、
冬の空を見上げる。

「さて、今年も、いい年になりそうだ。」

今回訪問した「ラーメン二郎大宮公園駅前店」の詳細

ラーメン二郎大宮公園駅前店へのアクセス

〒330-0805 埼玉県さいたま市大宮区寿能町１丁目２４ 前場ビル 1f