【小田原】中華そば 馨|土曜の昼に啜る「限定・生姜醤油ラーメン」の深いコクと香り

目次

小田原の空気と、動き出した腹時計

腹が、減った。

土曜日の午前、小田原。 潮風がかすかに混じる城下町の空気は、どこか凛としていて、それでいて懐かしい。
用事を済ませ時計を見ると、11時を少し回ったところだ。
本格的な混雑が始まる前に、今日の「正解」を見つけなければならない。

私はスマホを取り出し、以前から目を付けていた店を検索する。
「中華そば 馨」。 名前がいい。
「馨(かおる)」という一文字に、店主の並々ならぬ「香り」へのこだわりが透けて見える。

よし、決めた。今日の私の胃袋は、ここのスープを求めている。


期待を煽る、潔い外観

足早に店へ向かうと、そこには派手な看板こそないが、確かな風格を漂わせる佇まいがあった。

中華そば 馨の外観

無駄を削ぎ落とした、潔い外装。 新しい店ながらも、どこか老舗の安心感がある。
「いらっしゃいませ」 扉をあけると、清潔感のある空間が私を迎え入れてくれた。

迷い、そして決断。券売機という名の戦場

店に入ってすぐ、右手に券売機が鎮座している。 さて、何にするか。

定番の醤油、塩。どちらも捨てがたい。 しかし、私の指が止まったのは、その隣にある「限定」の文字だった。

中華そば 馨の券売機

「本日の限定:生姜醤油ラーメン」

生姜。 冷え込みが残るこの時期、その響きはあまりにも甘美だ。 醤油のキレに、生姜の刺激。
想像しただけで、口の中が準備を始める。 迷わずボタンを押した。


嵐の前の静けさ。カウンターでの期待感

席につき、食券を差し出す。 店内は調理の音と、客が麺を啜る音だけが心地よく響いている。
土曜の昼前。この「まだ混みきっていない」贅沢な時間が好きだ。

ふと目の前を見ると、整理整頓された卓上調味料が並んでいる。

中華そば 馨の卓上調味料

余計なものはない。 自信の表れだ。 まずはそのまま。味変は、その後の楽しみに取っておこう。

厨房からは、麺を平ザルで揚げる小気味よい音が聞こえてくる。
チャッ、チャッ。 そのリズムが、私の期待をさらに加速させる。


着丼:黄金の湯気に包まれた「生姜醤油」

「お待たせいたしました。生姜醤油ラーメンです」

ついに、その時が来た。

中華そば 馨の限定生姜醤油ラーメン

おお……。 器から立ち上がる湯気が、直撃してくる。
それは、醤油の芳醇な香りと、生姜の爽やかな刺激が混ざり合った、抗い難いアロマだ。 見た目も美しい。
深い琥珀色のスープに、丁寧に配置された具材。 これは、食べる前から「勝ち」を確信させるビジュアルだ。

スープという名の芸術

まずは、スープをひと口。

中華そば 馨のスープ

……! これだ。 喉を通った瞬間に広がる、生姜の鮮烈な風味。
それが醤油の奥深いコクを際立たせ、後味は驚くほどスッキリしている。
鶏の旨味が土台をしっかりと支え、生姜がその上で華やかに舞っているようだ。

「ふぅ……」 思わずため息が出る。
身体の芯から、じわじわと体温が上がっていくのがわかる。 生姜醤油。
これぞ、冬から春へ向かう今の季節に最高の贅沢だ。

麺との対話

続いて、麺を引き上げる。

中華そば 馨の生姜醤油ラーメン麺リフト

しなやかな細ストレート麺。 スープをしっかりと抱き込み、口の中へ運んでくれる。
噛みしめると、小麦の香りが生姜の風味とぶつかり合い、最高のハーモニーを奏でる。
ズルズルッ、ズルズルッ。 啜る音が、店内に響く。 この瞬間、私は世界で一番幸せな一人客だ。


食べる喜び、生きる喜び

(心の中の独白) いいぞ、いいぞ。 生姜が効いている。
単に辛いわけじゃない。醤油の甘みを引き出しているんだ。
チャーシューも、このスープを吸ってさらに旨味を増している。
メンマの食感、青菜のアクセント。 すべてが、この一杯のために計算し尽くされている。

小田原。
観光地として賑わう街の喧騒から少し離れたこの場所で、
私は今、一杯のどんぶりの中に、一つの宇宙を見ている。

箸が止まらない。 スープ、麺、具。 その三角形のサイクルを、無我夢中で繰り返す。
額に薄っすらと汗が浮かぶ。 生姜が、私の細胞一つひとつを呼び覚ましていくようだ。


一杯が結ぶ、静かな交流

気づけば、どんぶりの中は空になっていた。 最後の一滴までスープを飲み干し、私はそっとレンゲを置いた。

店主と目が合う。 言葉は交わさない。 ただ、「ごちそうさまでした」という私の会釈に対し、 店主もまた、静かに、しかし力強く頷いてくれた。

それで十分だ。 美味しい料理は、饒舌な説明を必要としない。 胃袋と心が満足していれば、それでいいのだ。


城下町の余韻に浸って

店を出ると、小田原の空はさらに高く、明るくなっていた。

「中華そば 馨」 また一つ、この街に来る理由が増えてしまった。
次は定番の鶏中華か、あるいは塩か。 いや、また「限定」の文字に心を揺さぶられるのも悪くない。

お腹いっぱいになった私は、少しだけ軽くなった足取りで、小田原の街へと歩き出した。
生姜の温もりが、まだ胸の奥に残っている。

さあ、次はどこへ行こうか。

今回訪問した「中華そば 馨」の詳細

中華そば 馨へのアクセス

〒250-0042 神奈川県小田原市荻窪299−14

よかったらシェアしてください♪
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

フリーのWebクリエイター(ホームページ制作)
自由な働き方で楽しく制作中!
最近は動画制作・動画編集にも挑戦してます!
お酒 & 旅(車中泊・キャンプツーリング) & グルメ(ラーメン)好き
共通の趣味がある方、ぜひお気軽にフォローしてください!😆

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次