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「池袋 大都会」のご紹介
土曜の夕暮れ、池袋に降り立つ。
人の流れに身を任せながら向かった先は、居酒屋 大都会。
入口には列ができているが、不思議と気持ちは焦らない。
この店は、待つ時間すら酒の前座のようなものだ。
十五分ほどで中へ。
まずは生ビール二杯券。
一杯目を喉に流し込むと、昼と夜の境目がゆっくりほどけていく。
肴はマグロの刺身と冷奴。
飾り気はないが、ちゃんと旨い。
厚みのあるマグロ、静かに寄り添う冷奴。
こういうのがいい、と心の中でうなずく。
調子が出てきたところで、ハイボール三杯券。
塩辛じゃがバターとカキフライを添える。
塩辛とバター、その背徳をハイボールが軽やかに洗い流す。
揚げたての牡蠣は、衣の音がまだ生きている。
最後はウーロンハイで、少し落ち着く。
脂を流しながら、ざわめく店内をぼんやり眺める。
誰とも話さず、誰にも気を遣わず、ただ酒と向き合う時間。
最後に煮込みを注文。
軽くのつもりが、しっかり飲んでいる。
だが、不思議と後悔はない。
池袋、大都会。
そう思えば、すべてが腑に落ちる夜だった。
今回訪問した「池袋 大都会」の詳細
池袋 大都会へのアクセス
〒171-0021 東京都豊島区西池袋１丁目２９−１
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