「えちごや」のご紹介
日曜日の午前。
理由ははっきりしないが、今日はどうしても味噌ラーメンの気分だった。
濃すぎず、軽すぎず。体の奥にすっと染みる、そんな一杯を求めて、スマホを眺める。
「近くで、ちゃんと美味い味噌ラーメンはないか…」
検索の先に浮かび上がったのが、さいたま市西区「えちごや」。
車で約20分。駐車場あり。
この時点で、もう少し気持ちは前に進んでいた。
さいたま市西区。
賑やかさよりも、生活の気配が前に出る街。
大通りを外れると、空は広く、音は少ない。
こういう場所にある店は、往々にして侮れない。
派手さはないが、長く続いてきた理由が、きっとある。
えちごやの暖簾をくぐる前の安心感

11時、開店直後。
暖簾はすでに掛かり、入口には「年末年始大感謝セール」の張り紙。

気取らない。
だが、ちゃんとしている。

この感じ、嫌いじゃない。
むしろ、期待が静かに膨らむ。
メニューを眺める時間|迷いもまた楽し

席に着き、メニューを開く。
味噌、醤油、塩…種類は豊富。
餃子もまた、にんにく、しそ、変わり種まで揃っている。


だが今日は決まっている。
特製ねぎみそラーメン。
そして、にんにく餃子3ケ。
ブレない。
こういう日は、迷わないほうがいい。
特製ねぎみそラーメン着丼、その瞬間
「ネギ、よかったらどうぞー」

そう言って、タッパに入ったネギが差し出される。
思わず、心の中で小さく頷く。
こういう不意打ちの優しさに、人は弱い。

ほどなくして、着丼。
湯気の向こうに、味噌の香り。
表面にはネギがたっぷりと浮かび、スープは深い色。

まずは、スープ。
…うまい。
角がない。
味噌のコクはしっかりあるのに、押しつけがましくない。
体が自然と受け入れてしまう味。

麺を持ち上げる。
スープをまとい、つややかに光る。
口に運ぶと、ほどよい弾力。
噛むたびに、味噌が広がる。
「ああ、これは…」
気づけば、レンゲが止まらない。
にんにく餃子|形も、味も、記憶に残る
餃子は少し変わった形。
焼き目は香ばしく、にんにくの香りが立ち上る。


ひと口。
皮はもっちり。
中から溢れる肉汁と、にんにくのパンチ。
強い。
だが、嫌じゃない。
むしろ、このラーメンとなら、ちょうどいい。
スープ完飲|久々の背徳と幸福
普段は、スープは控える。
体のことを考えれば、それが正しい。
だが今日は違った。
レンゲを置く理由が、見つからない。
気づけば、丼の底が見えている。
久々の完飲。

「まあ、こういう日があってもいいか」
心の中で、そう呟いていた。
えちごやを出るまでが店の味
会計を済ませ、軽く頭を下げる。
特別な会話はない。
だが、不思議と満たされている。
ラーメンと餃子。
そして、ネギのひと手間。
それだけで、十分だった。
また、来ようと思える店。えちごや
派手じゃない。
流行りでもない。
だが、確かに美味い。
そして、優しい。
さいたま市西区「えちごや」。
味噌ラーメンが恋しくなったら、
きっとまた、ここに来てしまう。
今回訪問した「えちごや」の詳細
えちごやへのアクセス
〒331-0052 埼玉県さいたま市西区三橋6丁目1743−86
| 営業時間 | 月・火・木・金・土・日 11:00 – 14:15 17:00 – 19:45 水 定休日 ■ 定休日 第2火曜日 営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| えちごや公式サイト | https://www.saikyo-gyoza-echigoya.com/ |
| えちごや公式アカウント | https://www.instagram.com/saikyo_gyoza/ |
| 駐車場 | 有 |

コメント