「ラーメン花屋」のご紹介
三連休の中日。
「千葉に、早朝からやっているとんでもないラーメン屋がある」
そんな噂をずっと聞いていた。
よし、今日行こう。初めての花屋だ。
深夜の空気は冷たく澄んでいる。
午前3時。
「こんな時間なら、さすがに空いてるだろう」
そう思っていたのに──
店の前には、すでにひとり静かに座っていた。
……3時で並び。
これはただの店じゃない。
時間が流れるたびに、車が止まり、人が集まる。
開店30分前には、気づけば20人ほどの行列になっていた。
初訪問でこの光景を見ると、不思議な高揚感がある。
いよいよ開店。
券売機の前で迷っている余裕はない。
直感で選ぶ。

大チャーシュー麺。
小ライス。
ネギ増し。
海苔増し。
そして、お土産のほぐし豚。
ずいぶん欲張ったな、俺。
いや、せっかく朝から並んだんだ。これくらいがちょうどいい。
席に座り、静かに待つ。
ふと厨房を見れば、湯気の中に漂う豚と醤油の香り。
この期待だけで、腹が鳴る。
──そして着丼。

「……おお。」
丼いっぱいに広がる、分厚いチャーシュー。
海苔の香りがふっと鼻をくすぐり、ネギの青さが彩りを添える。
スープを一口啜ると、力強さとキレが同時に押し寄せてくる。
これが花屋……。初手で心を掴まれた。

麺をすすれば、ワシッと噛み応えのある食感。
この麺にこのスープ。

なるほど、これは並ぶわけだ。

ふと横の小ライスを見ると、上にはほぐし豚が控えめに乗っている。
「ほほう、こういうのに弱いんだよな。」
チャーシューの端を乗せて、口に運ぶ。
米と豚とスープの余韻が一気に混ざり合って、思わず目を閉じた。

卓上調味料も悪くない。
コショー、一味、にんにく、そしてお酢。
特にお酢を少し垂らすと、スープがさらにキレる。
“味の第二ラウンド”が始まる。



最後まで飽きることがなく、ただ黙々と食べ続けた。
ああ、うまい。
言葉なんていらない。
気づけば完食。
初めて来たのに、お土産のほぐし豚まで買ってしまった。
この誘惑には抗えない。
店を出ると、空はまだ暗かった。
深夜からの行列、寒さ、湯気、香り。
その全部を含めて、花屋は“体験として旨い店”だった。
「また来よう。」
自然とそう思わせる一杯だった。
今回訪問した「ラーメン花屋」の詳細
ラーメン花屋へのアクセス
〒299-1146 千葉県君津市大和田3丁目1−12
| 営業時間 | 月・火・金・土・日 05:00 – 13:00 水・木 定休日 営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| オープン日 | 2022年10月15日 |
| 公式アカウント | https://x.com/hanaya_878_myb https://www.instagram.com/hanaya878myb?igsh=N2Y0aWtkdnMweGF0 |
| 駐車場 | 有 |


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