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「喜多八 西日暮里支店」のご紹介
土曜の夜７時、西日暮里の街を歩く。
ふと吸い寄せられるように「喜多八」の暖簾をくぐると──満席の喧騒。
空気に混ざる焼き台の煙とホッピーの泡の匂い。
その賑わいの隙間に、ぽつんと空いたカウンター席。運がいい。
腰を下ろすと、夜がすっと落ち着いた。
まずは白ホッピーをひと口。
冷たさが喉を滑り、焼酎の輪郭が奥に居座る。
──あぁ、週末の味だ。
そう思うだけで、肩の力が抜けていく。
焼き台から運ばれてきたレバー。
ほんのり焦げ目、しっとりした質感。
噛むと、炭火の香りと旨みがふわりと溶ける。
「これは当たりだな」
心の中で小さく呟く。
しらすおろしは静かな役目だ。
冷たいおろし、淡い塩味のしらす。
口の中を一度まっさらにして、またレバーへ戻る。
その繰り返しが心地いい。
中を追加で３杯。
店の背後には待つ人の影。
名残惜しいが、ここまで。
立ち上がると、煙の匂いが少し服についていた。
悪くない。
むしろその匂いを連れて歩きたくなる。
今度は誰と来ようか。
いや、ひとりでまた来たい。
この場所はそう思わせる。
今回訪問した「喜多八 西日暮里支店」の詳細
喜多八 西日暮里支店へのアクセス
東京都荒川区西日暮里5-21-4
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