温泉と静寂と、見沼天然温泉小春日和【さいたま市見沼区】

「見沼天然温泉 小春日和」のご紹介

サイクリングの終わりに、ふと足が向いた。
およそ50キロの道のりを越えて、やってきたのは――見沼天然温泉 小春日和。

コロナの頃に訪れて以来だ。あれから、どれだけ時が流れたんだろう。

入口の前には、小さな日本庭園。
手入れの行き届いた木々が、静かに揺れている。
……うん、いい。こういうの、いいなあ。

かつて2階にあった“涼みところ”は、なぜか閉鎖中。
少し残念だが、それもまた、この場所の今の姿。

そういえば、来月には「鮨ダイニング 鮮助」ができるらしい。
その名前だけで、なんだか期待してしまうのは、食いしん坊の性か。

さて――
まずは、源泉かけ流しの湯へ。

濃い。肌にしっとりとまとわりつく、やわらかいお湯。
ただの水ではない、大地から湧いた“力”を感じる。
こういう温泉に出会うと、人間も自然の一部なんだなと思えてくる。

サウナは、遠赤外線の王道タイプ。
テレビの音がうっすら流れる中、じんわりと汗がにじむ。

そして水風呂。
肌に走る刺激が、一気に目を覚まさせる。

外気浴では、ほのかに冷たい風が頬を撫でる。
この、あいだの時間がいい。
サウナ→水風呂→外気浴を、三巡。

……よし、整った。

また来るのは、いつになるだろう。
でも、こういう場所は、ふと思い出したときに戻ってくるのがいい。
変わっていても、変わらなくても、どちらも愛おしい。

心と身体が、ゆっくりと溶けていく。
そんな午後だった。

今回訪問した「見沼天然温泉 小春日和」の詳細

見沼天然温泉 小春日和へのアクセス

〒337-0026 埼玉県さいたま市見沼区染谷３丁目１９１