谷川岳ロープウェイで出会う、紅葉と地ビールの朝【Day2】

一ノ倉沢と自転車
目次

【Day2】道の駅みなかみ水紀行館で目覚める

>Day1の記事はこちら

車内が少し冷えている。
目を覚ますと、フロントガラスの向こうに薄い朝霧。
外では利根川の流れる音が、ゆっくりと朝を運んでくる。
ああ、やっぱり山の朝はいい。
どこか背筋が伸びるような、静かな緊張感がある。

コーヒーをひと口。
苦味の中に、ほんの少しだけ甘さを感じる。
「さて、行くか」
今日はいよいよ、谷川岳ヨッホへ登る日だ。

朝一のロープウェイ、山の息吹を吸い込んで

6時40分、谷川岳ロープウェイ駐車場に着く。
登山客の車がすでに並び、朝なのに妙な活気がある。
みんな、山を目指す顔だ。

チケット売り場で「ロープウェイ+天神峠リフトセット券」を購入。
ほほにあたる風が冷たくて、少しだけ目が覚める。

ロープウェイ乗り場には長い列。

ザックの色、ウェアの色。まるで登山者たちが描くパレットみたいだ。
列に並びながら、ふと自分もその絵の中にいる気がした。

紅葉の絨毯と、静かな歓声

ロープウェイが動き出す。
ガタン、と小さな音を立てて、ゆっくりと浮かび上がる。
窓の外は、紅葉がまるで燃えているようだった。

谷川岳ロープウェイからの紅葉

赤、橙、黄、そして針葉樹の深い緑。
自然がつくるグラデーションに、ただ息をのむ。

ゴンドラが霧を抜けるたびに、色が一段と鮮やかになる。
「あぁ…これだよな、この瞬間が見たかった」
思わず心の中でつぶやく。
旅に出る理由なんて、結局こういう一瞬のためだ。

天神平から天神峠へ

天神平に着く。
雨上がりの空気が澄みきっていて、肺の奥まで新鮮な酸素が届くようだ。

雲が流れ、光が差す。
山ってやつは、ほんと気まぐれだ。

リフトに乗り換え、天神峠を目指す。

天神平のリフト

足の下を紅葉が流れていく。
まるで色の波に乗っているような気分だ。

山頂に着くと、そこはもう別世界。

遠くの稜線がくっきりと浮かび上がり、谷の紅葉が息をのむほど美しい。
「これ以上望むことはないな…」
心の底からそう思った。

山のライブラリーで、時間が止まる

下山ルートを歩いていると、小さな山の図書館を見つけた。


「山のライブラリー」――名前の通り、登山と自然の本が並ぶ小さな木の小屋。
中に入ると、ページをめくる音と風の音だけが響く。
こういう静けさに包まれると、時間の感覚が少しおかしくなる。

やがてレストランに着いたが、フードはまだ準備中。
仕方なく地ビールを一杯。

天神レストランの地ビール


テラスに座り、谷を見下ろしてひと口。
「くぅー、沁みるな…!」
この瞬間のために生きてる、なんて少し大げさに思ってみたりして。

一ノ倉沢へ、ペダルを踏む旅

ロープウェイを降りて車に戻る。
次は自転車で一ノ倉沢へ。

一ノ倉沢への入口

最初の坂は心が折れそうなほど急勾配。
でも、ペダルを踏むたびに木漏れ日がキラキラしていて、妙に楽しい。

マチガ沢に寄ると、水面が紅葉を映して宝石みたいに光っていた。

さらに進むと、一ノ倉沢。
岩壁が陽の光を浴びて、鈍く輝いていた。

人の声も、風の音も、すべてが遠のく。
ただ、圧倒的な“存在”だけがそこにある。
「すげぇな…」
その一言しか出てこなかった。
でも、それで十分だった。

永井食堂のもつ煮と、二郎の一杯

下山後、車を走らせて永井食堂へ。
群馬のソウルフード“もつ煮”を求めて。

永井食堂の外観

テイクアウト用のパックを買って車に戻ると、
もう車内が、あの香りで満たされていた。
耐えられない。けど、夜まで我慢。

昼はラーメン二郎 前橋千代田町店へ。
いつもの活気、山のようなもやし、ニンニクの香り。

一口目で、体の中が“スープで満たされる”感覚。
「あー、これこれ。」
旅の途中で食べる二郎は、いつもよりうまい気がする。

>ラーメン二郎 前橋千代田町店へ行った時の記事はこちら

湯の道 利久 前橋南店でひとっ風呂

次は「湯の道 利久 前橋南店」。


湯けむりの中に差し込む夕暮れの光。
湯に浸かると、全身がふっと溶けていくようだ。
風呂上がりに牛乳を一気飲み。
これもまた、旅の儀式みたいなものだ。

>湯の道 利久 前橋南店へ行ったときの記事はこちら

道の駅 玉村宿で車中泊

18時ごろ、「道の駅 玉村宿」に到着。
初めて来たけど、駐車場が広くて静か。
コンビニの灯りと違って、やわらかい光が心地いい。

惣菜コーナーでは、揚げたての唐揚げとメンチカツを購入。

車に戻り、永井食堂のもつ煮を温める。

そして、地酒をひと口。

「あぁ…これだよ、旅の夜の味だな」

ご飯を温め、もつ煮定食で締める。

静かな夜、車の中。
窓の外には、満天の星。

Day3へ続く・・・

アクセス

谷川岳ヨッホへのアクセス

〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

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この記事を書いた人

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