浦和で一人立ち飲み|立ち呑みソメアカで味わう刺身と酒の夜

本日の刺し盛らずAset(ヒラマサ・オナガダイ・メジナ・なまだこ)
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浦和の夜に、ふらりと立ち飲みへ

浦和の夜は、派手すぎないところがいい。駅前には人の流れがあり、店の灯りもある。それなのに、どこか落ち着いている。仕事帰りの足取りも、休日の夕暮れも、この街では少しだけゆっくりになる。

今日はまっすぐ帰るつもりだった。けれど、駅の近くまで来たところで、腹の奥が小さく鳴った。腹が減ったというより、酒場の空気を欲しがっている感じだ。

「少しだけ、飲んでいくか」

そう思った瞬間、帰り道は飲み道に変わった。向かったのは、浦和の立ち飲み屋「立ち呑みソメアカ」。魚がうまいらしい。立ち飲みで、刺身がうまい。そう聞くと、足が自然と速くなる。

2階の灯りに吸い寄せられる

店はビルの2階にある。見上げると、窓の向こうに酒場の灯りが見える。あの灯りはずるい。人の声、グラスの音、焼き物の匂いまで、全部まとめて外へこぼれているように見える。

階段を上がる。外の空気が一段ずつ遠ざかり、酒場の気配が近づいてくる。扉を開けると、立ち飲みらしいほどよいにぎわいがあった。広すぎない。気取りすぎてもいない。けれど、どこか清潔感があって、魚をつまみに飲むにはちょうどいい空気が流れている。

カウンターには一人客。奥には二人組。常連らしき人もいるが、初めてでも入りにくさはない。立ち飲み屋のいいところは、人の中にいながら一人でいられることだ。誰かと話してもいいし、話さなくてもいい。今夜の自分には、この距離感がちょうどいい。

まずは生ビール、そして刺身から始める

生ビール|一杯目の正解

まずは生ビールを頼む。これはもう、考える前に決まっている。目の前に置かれたグラスは、泡がきめ細かく、黄金色の液体がしっかり冷えている。手に取ると、グラスの冷たさが指先に伝わってきた。

一口飲む。喉を通る苦みと、その後に残る軽い甘み。体の中にあった余計な力が、すっとほどけていく。

「ああ、これだ」

立ち飲みの生ビールは、座って飲むビールよりも少し早く体に入ってくる気がする。立ったままだからこそ、酒場のリズムにすぐ乗れる。今夜はここからだ。

本日の刺し盛らずAset|ヒラマサ・オナガダイ・メジナ・なまだこ

本日の刺し盛らずAset(ヒラマサ・オナガダイ・メジナ・なまだこ)

最初の肴は、本日の刺し盛らずAset。名前がいい。刺し盛りではなく、刺し盛らず。肩の力が抜けた名前なのに、皿の上はきっちりしている。ヒラマサ、オナガダイ、メジナ、なまだこ。白身の艶が、いかにも酒を呼んでいる。

ヒラマサを一切れ。醤油を少しだけつけて口に運ぶ。身はなめらかで、噛むほどに脂の甘みが出てくる。派手ではないが、じわじわとうまい。オナガダイは上品で、メジナは少し力強い。なまだこはコリッとした歯ごたえがあり、噛むたびに海の香りが立ち上がる。

「立ち飲みで、これを出してくるか」

心の中でそうつぶやきながら、ビールを飲む。刺身を食べる。またビールを飲む。この単純な往復が、どうしてこんなに満たされるのか。

白ホッピーセット|酒場のリズムに切り替える

立ち呑みソメアカの白ホッピーセット

生ビールを飲み終えたところで、白ホッピーセットに切り替える。焼酎の入ったグラスにホッピーを注ぐと、細かい泡が立ち上がる。ひと口飲むと、軽い。けれど、ちゃんと酒だ。

刺身にも合う。濃い肴にも合う。ホッピーは酒場の万能選手だと思う。主張しすぎず、でも頼りになる。横にいてくれるだけで、次の一品を頼みたくなる。

あん肝のクリームなめろう|濃厚な旨みに酒が進む

立ち呑みソメアカのあん肝のクリームなめろう

次に頼んだのは、あん肝のクリームなめろう。名前を見た瞬間に気になっていた。あん肝、クリーム、なめろう。この三つが並んで弱いわけがない。

箸で少し取って口へ運ぶ。あん肝のねっとりした旨み、クリームのまろやかさ、そこに薬味の香りが重なる。濃厚なのに、重たすぎない。舌の上に長く余韻が残り、白ホッピーを飲むとちょうどよく流れていく。

「これは危ないやつだ」

少しずつ食べようと思っていたのに、箸が止まらない。立って飲んでいるはずなのに、気持ちはすっかり腰を落ち着けている。

タコ吸盤のレモンオイル|小さな一品のうまさ

立ち呑みソメアカのタコ吸盤のレモンオイル

タコ吸盤のレモンオイルも頼んでみる。こういう小さな一品がある店は楽しい。主役ではない。けれど、頼むと妙に記憶に残る。

吸盤のぷちぷちした歯ごたえに、レモンの香りがふわっと抜ける。オイルのまろやかさもあり、口の中がさっぱりする。刺身とあん肝で濃くなったところに、ちょうどいい風が吹く。

酒場のメニューには流れがある。冷たいもの、濃いもの、軽いもの、焼いたもの。その流れを自分のペースで組み立てていくのが、一人飲みの面白さだ。

本日の刺し盛らずBset|ブリ・あじ・ヘダイでさらに飲む

本日の刺し盛らずBset(ブリ・あじ・ヘダイ)

まだ魚が食べたい。そう思った時点で、もうこの店の流れに完全に乗っている。本日の刺し盛らずBsetを追加する。ブリ、あじ、ヘダイ。さっきとはまた違う顔ぶれだ。

ブリは脂がのっていて、口の中で厚みのある旨みが広がる。あじは香りがいい。青魚らしい輪郭がありながら、後味はすっきりしている。ヘダイは穏やかだが、噛むとじんわり甘い。

「魚で飲む夜って、いいな」

肉の力強さとは違う。魚は静かに酒を進ませる。押してこないのに、気づけばグラスが空いている。こういう飲み方は、大人の夜という感じがする。

アラ焼き|焼けた香りに酒場の芯を見る

立ち呑みソメアカのアラ焼き

ここで焼き物が欲しくなる。頼んだのはアラ焼き。皿が置かれた瞬間、香ばしい匂いが立ち上がる。焼き目、骨のまわりの身、脂の気配。見ただけで、これはゆっくり飲む料理だとわかる。

箸で身をほぐす。骨から外れるうまいところを探す時間も、アラ焼きの楽しみだ。口に入れると、焼けた香ばしさと魚の脂が広がる。塩気が酒に合う。

「骨のまわりは、やっぱりうまい」

急いで食べる料理ではない。少しずつほぐし、少し飲む。手間があるから、酒がうまくなる。立ち飲みなのに、時間がゆっくり流れていく。

しろツン炭酸割り|最後にすっきり締める

立ち呑みソメアカのしろツン炭酸割り

最後に頼んだのは、しろツン炭酸割り。名前の響きに惹かれた。グラスの中では炭酸の泡が細かく上がっている。ひと口飲むと、爽やかで、少しだけクセがある。甘すぎず、締めにちょうどいい。

アラ焼きの余韻を残しながら、口の中が軽くなる。飲みすぎる前に終われる酒はいい。名残があるくらいが、また来たくなる。

近すぎず、遠すぎない酒場の心地よさ

店員さんの声かけは明るいが、押しつけがましくない。常連らしき人との会話もあり、初めての客への案内も自然だ。近すぎず、遠すぎない。この距離感が、立ち飲み屋ではとても大事だと思う。

隣の客が刺身を頼む。その皿を見て、また魚が食べたくなる。奥の客が笑う。その声につられて、こちらの酒もうまくなる。会話に混ざっているわけではないのに、同じ酒場の空気を共有している。

一人で来て、一人で飲んで、一人で満たされる。けれど、決して寂しくはない。酒場とは不思議な場所だ。誰とも約束していないのに、そこにいる人たちと同じ夜を少しだけ分け合っている。

浦和で立ち飲みなら、また来たくなる一軒

会計を済ませ、店を出る。階段を降りると、浦和の夜風が少し冷たい。さっきまでの酒場の熱が、まだ体の中に残っている。腹は満ちている。気持ちも満ちている。

立ち呑みソメアカは、浦和で一人飲みをしたい夜にちょうどいい店だった。生ビールで始め、刺身で飲み、ホッピーでつなぎ、あん肝やアラ焼きで深くなる。最後は炭酸割りで静かに締める。

浦和で立ち飲みを探しているなら、こういう店がいい。気取らず、うまく、ひとりでも居心地がいい。魚と酒があれば、夜はちゃんと満たされる。

「いい夜だったな」

そう思いながら、駅のほうへ歩く。浦和の夜に、静かに染まる。立ち呑みソメアカ。名前まで、なんだか酒場らしい。

今回訪問した「立ち呑みソメアカ」の詳細

立ち呑みソメアカへのアクセス

埼玉県さいたま市浦和区仲町1-3-4 大森ビル 2F

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この記事を書いた人

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