「ラーメン豚のトリコ」のご紹介
土曜の昼、時計の針はちょうど正午を指していた。
「豚のトリコ」——今日はここの1周年記念。しかもラーメンが600円。そりゃあ並ぶわけだ。外にはすでに15人ほどの列。

まずは食券機で並ラーメンのボタンを押し、列の最後尾へ。
スタッフにトッピングを聞かれる。
「にんにくマシマシ、野菜マシ、アブラマシマシ、今日のアレで」
……今日はうずらの卵らしい。いい、実にいい。

店内に案内され、席に着く。まずは水を一口。
卓上にはカエシ、お酢、一味、胡椒。これらで後半戦の味変を企てる。


やがて着丼。
……すごい。まるで山のようだ。
山盛りのもやしとキャベツ、その頂にきらきらと光るアブラ。
にんにくの山、そして“アレ”ことうずらの卵がちょこんと。

スープをすくう。濃厚だ。だが、重くない。絶妙に整っている。
だが、俺の目を奪ったのは……“豚”だった。

厚い。でかい。重い。そして、艶がある。
箸で持ち上げると、ほろっと崩れる柔らかさ。
一口。……うん、うまい。脂身はトロリととろけ、赤身にはしっかりとした旨味がある。
口の中で、肉の甘みとタレの塩気が渦を巻く。
これは、もはや主役だ。ラーメンの上に鎮座する、圧倒的な主役。

ワシワシとした極太麺にスープとアブラが絡む。うまい、これはうまい。
にんにくの香りが、頭の中まで熱くする。
途中でお酢を回しかける。一味を振る。
おお、表情が変わった。酸味と辛味で、また違った顔を見せる。
気づけば丼は空だった。
……ふぅ、満たされた。
並んだ価値が、ここには確かにあった。
これが“豚のトリコ”の底力か。また来よう、何度でも。
今回訪問した「ラーメン豚のトリコ」の詳細
ラーメン豚のトリコへのアクセス
〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町2丁目6
営業時間 | 11:00 – 22:00 平日15:30〜16:30休憩あり 営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
オープン日 | 2024年7月 |
公式アカウント | https://www.instagram.com/butanotoriko/ |
駐車場 | 無 |
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